今日一緒に働いている若い同僚が赤いネクタイをして私のところにやってきた。
普段はそんなに服装に気を遣うタイプではないので声をかけた。
「今日かっこいいネクタイしてるねえ」
「ええ、今日は勝負の日なんですよ。今晩XXで3オン3なんです。」
なるほど、勝負の日ね、と感心した。と同時に、自分には最近彼の言う「勝負の日」というものが久しくないなあ、とも思った。
今日一緒に働いている若い同僚が赤いネクタイをして私のところにやってきた。
普段はそんなに服装に気を遣うタイプではないので声をかけた。
「今日かっこいいネクタイしてるねえ」
「ええ、今日は勝負の日なんですよ。今晩XXで3オン3なんです。」
なるほど、勝負の日ね、と感心した。と同時に、自分には最近彼の言う「勝負の日」というものが久しくないなあ、とも思った。
一泊の出張に来た。
最近愚息は自分のことを「トット」と呼ぶようになった。
父親に名前がある、ということを認識した。
昨日、今日とその彼が不在の私を探していたらしい。
「トット、トット」「トット、ない」と言っていたのだそうだ。
帰って彼に会った。微笑みかけた。
すると目をそらされ、無視された。
子育ては奥が深い。
週末にオフィスの席替えが行われ、今日から新しいレイアウトで働き始めた。
朝会社に来て新しい位置の机に物を入れたり、椅子に座って新しい景色を眺めるのは面白いものだ。
今回隣になった女性がニコニコ片付けをしながら「新学期みたいね」と言った。
そんな感じ。なんだか嬉しい。
今日は会社に自転車で来た。
最近体調が悪いのと忙しいのにかまけてサボっていたが、今日は天気もよかったので一念発起して自転車にした。
しかし普段やりなれないことをするとキツい。「心臓破りの坂」と呼んでいる上り坂が通勤路の最後にあるのだが、もうそこではリビングデッド状態。今までの慣性でかろうじてペダルを漕いでいる、という感じだった。汗もものすごく出て、シャツを脱いだ。
しかしいいこともある。もう散ってしまったかなと思っていたキンモクセイの匂いがまだあちらこちらでしていた。香りはすれども姿は見えず。キンモクセイはいつもそうだ。この匂いがすると涼しくなる。秋が始まる。
今日小学生を轢いた。
いつもの通勤路を我がビンテージスクーターで走っていた。
そこは上り坂なので、ある程度スピードを出していないと我がビンテージスクーターはスピードが落ちてしまう。のでそれなりにスピードを出していた。空は台風一過で突き抜けるように青く、太陽は眩しかった。
今日は妙に黄色い帽子をかぶった小学生がたくさんいた。普段はそんなに見ないのになあ、普段と時間が違うのかなあ、などと思いつつ坂を上っていった。
突然1人の小学生が道路の端から反対側にダッシュし始めた。全くこちらを見ていない。おいおい!急ブレーキをかけるが原チャリもそんなに急には止まらない。彼は全く気づかずに道路の反対側にいる友達(だろう)目がけて全力疾走。みるみる両社の距離は縮んでゆく。。。。
フルブレーキングで車輪はロックしているのでバイクの向きを変えることはできない。しまった!
「ゴン」
バイクのスピードも落ちていたのでこういう音はしなかったが、結局彼とぶつかって彼はごろんと道に転がった。しかし本能のなせる業か彼はすぐ反射的に起きて道路の端まで走り続け、生け垣に突っ込みそうになって止まった。彼の友達が心配そうに彼を見ている。
バイクを止めて彼のところに行き、立ってこちらを見ている彼に話しかける。血は出ていないし大怪我はしていないようだ。
「大丈夫か?」
少しショックでフラフラしているが、しっかりうなずく。しかし彼の顔には何か恐怖の表情が。
しまった。今日は赤いシャツに黒いスーツ、オマケにサングラス着用だ。普通の格好でも怖がられるのに、今日はフルパワー仕様だ(笑)
サングラスを外してもう一度聞く。
「怪我してないか? 病院行ったほうがよくないか?」
「大丈夫、怪我してない。」
今度ははっきりと喋る。見たところ擦り傷もないし、半ズボンの膝をめくって見ても傷はない。大丈夫かな。
「じゃ行くよ。ごめんな。」
原チャリだからよかったようなものの、これが車だったらこれではすまなかっただろう。黄色い帽子が見えたら減速、頭ではわかっていたけどついついスピードを出していた。
でもこれは鉄則ですな。実感。皆も気をつけたほうがいいよ。
ホント自分がいくら気をつけていても、飛び出してくる子供までは予測できないから。
本当に大丈夫だったのかなあ、アイツ。
気になる。