2006年3月31日金曜日

かっこいいおじさん



今朝駅のエスカレーターで前に立ってたおじさんはかっこいかった。


黒の革のつばの小さい帽子にピンバッチを2つ3つ着け、ダークカラーピンストライプのスーツをビシッと着ている。両手の全ての指に金銀の指輪が嵌まっている。背筋もピンと立ち上を見ている。


惜しむらくは小脇にはさんだ黒革のセカンドバッグと、そのファッションには少し無理があるかなと感じてしまう150cm台の彼の身長かな。。。





2006年3月24日金曜日

ドイツ出張6日目



目が覚めたらご飯の匂いがする。なんでこんな夜中にご飯食べるんだよーと思って今いる所をモニターで見るともう中国東北部。大熟睡したらしい。今まで乗った飛行機の中で一番長い時間寝てたと思う。あと1時間半で成田到着だ。最後になる西洋の朝食をいただく。よく寝たので頭がすっきりしている。ご飯は相変わらず印象に残らなかった。本物の牛乳をもらってコーヒーをカフェオレにして飲む。私はこの飲み方が好きなのだ。クリームは私にはまずく感じられる。


またボーッとしていると着陸。帰りのフライトはアッという間だった。空港の建物に入る。空気が湿っているのが感じられる。入国審査もあっという間に済み、下に降りていくと私のスーツケースがすぐ出てきて、税関でも何もチェックされず、非常にあっさりと外に出た。エスカレーターで下に降りてみどりの窓口で成田エクスプレスの切符を買う。ホームに降りてお茶を買って飲み、20分ほど電車を待ち、乗りこんで座る。見慣れた成田周辺の田園風景をまた逆向きに見つつ帰る。電車は地下に潜り東京、そして品川到着。Ecuteで明日の朝食べるパンを買い、電車に乗る。お昼前の電車は非常にのんびりした雰囲気。暖かく晴れていたので駅からタクシーに乗らず歩いて帰る。ごろごろとスーツケースを引っ張りながら。日本は春だなあ。桜の蕾もふくらんできた。


ただいま。





2006年3月23日木曜日

ドイツ出張5日目



今日も6時過ぎに目が覚める。カーテンを開けると真っ白。雪積もってるじゃん。4日間でこんなに天気が変わるなんて、やっぱり内陸の気候は海に囲まれた日本とは違うなあ。


さ、ボチボチ帰ろうかね。。


とここまで書いてホテルから送信し、チェックアウトして帰途につく。外はさすがに寒い。車を返してタクシーで中央駅へ。ちょうど朝のラッシュ時らしく大渋滞。タクシーの運ちゃんはあらぬ方向に車を走らせる。「なんでこっち行くの?」と尋ねると「こっちの方が遠回りだけど動く。タクシーが止まってても何秒か毎にお金を取られる。それであれば遠回りしても動いていた方があなた達の得になる。そして早く目的地に着けばあなたも幸せ、そして私も次の仕事にありつける。」


なんて論理的なお答え。すばらしい。ドイツらしいというか。しかし運転手の顔、そしてIDカードみたいなものに書いてある名前は中東系だ。そして彼はしきりにセンターコンソールのカーナビみたいなものを操作している。前見なくていいのかね。そしてやおら携帯電話を取り出してどこかに電話し始める。女性の声が出る。「タクシーセンターです」彼が聞く。「ちょっとわかんないことがあるんだけど!」その後は彼が一方的にまくし立てたので私にはよくわからず。かなり怒って彼は電話を切る。説明してくれた。


「ここのディスプレイにXX病院でタクシーを3台呼んでいるって表示が出たんだ。だから行くよ、って返事をした。でも見てみろよ、さっきからキャンセルの表示に変わってる。だからセンターに電話したんだ。おかしいって。でもあいつらは「キャンセルされてない」って言うんだ。でもこの表示はキャンセルだ。あいつらはタクシーの番号を見ていてどのタクシーに誰が乗っているか知ってる。そしていい仕事をドイツ人の運転手に回すんだ。クソッたれ。ナチだよ!ナチ!」


しかし指差される先のディスプレイには5とか数字が書いてあるだけで私には何のことだかわからない。一目でドイツ人ではない、とわかる我々が乗っていたから彼も罵詈雑言を炸裂させたのだろうが、ううむ、なんかイヤな感じだなあ。こうやって故なき所から(あるのかもしれないが)人種差別が始まっていくのかなあ。


駅に着いてチェックインをする。フランクフルトまで電車で行くのだが荷物はここでチェックインできる。しかし発車まであと1時間半ほどある。お姉さんに頼んでトランクを預かってもらい、買い物をしてくるのでそれをトランクに入れてチェックインしてもよいか、と聞く。「いいわよ♪」と2つ返事。ここのカウンターはヒマだからなあ。早速街に繰り出す。とは行っても彼女に指定された時間まで1時間しかない。目抜き通りにいるとはいえ1時間でのお土産ショッピングはかなりキツい。買いたいものリストを取り出し、昔の記憶をフル回転させて店の場所を思い出す。そしてそれを線で結び、最短経路を計算する。そして早歩き。めぼしいものを見つけたら躊躇なくゲット。考える時間はない。そして1時間ピッタリでほぼ書いたいものを全て買い、中央駅に走る私の姿があった。


お姉さんはカウンターに座って電話をしてた。私を見つけジェスチャーで「私!私!」と自分自身を指差す。待てってことかな。電話が終わり、裏に連れていかれ、そこには荷物を運ぶストリート系のお兄さんおじさん達が5、6人座っている。その前に私のスーツケースがぽつねんと置かれている。開けてお土産を詰め込む。おじさん達が私の荷物をずーっと見ている。あまりいい気持ちではない。終わって彼らにスーツケースを預け、ホームへ向かう。と思いつつもう少し買い物。


列車に乗り込むと前の席に社内報でしか見たことのないドイツ本社の重役が座っている。おおおお。一緒にいた私の上司は面識があるので挨拶をしている。私はどうも身分の違うような気がして挨拶しなかった。インドに行くのだそうだ。さすが世界企業の研究開発部門を統括する男、行く所が違うぜ。私達はビールとサンドイッチを頼んだが彼はミネラルウォーターだけ頼み、世界のニュースのクリッピング(かなり分厚い)を読んでいた。これぞエグゼクティブだな。しかし彼の足が内股気味なのがちょっとオタクくさく気になった。


そうして気まずくしているとフランクフルトに到着。彼はさっさと行ってしまった。空港を歩いて搭乗口へ向かう。日本行きの飛行機が集中して出る時間らしく、名古屋弁の人や関西弁の人が多数観測される一帯があっておかしかった。


久しぶりの日本語の新聞を搭乗口で取って飛行機に乗り込む。シャンパンを離陸前に飲んだがその後また記憶がない。水平飛行に移って飲み物を飲む。今度は食前酒の定番、カンパリオレンジをもらう。苦味がおいしい。その後いつものジントニック。今度は本当のトニックウォーターで出てきた。あるんじゃんよ。そして白ワインをいただきつつ食事。何だったか思い出せないほど特徴のない食事だった。食後はデザートだけもらって食べる。帰りなのでたくさん飲んでやろうと思ったがそんなに飲めるものではない。


その後本を読むがほどなく就寝。フルフラットのシートはよく眠れる。ぐっすり。





2006年3月22日水曜日

ドイツ出張4日目



今日も6時過ぎに目が覚める。雨が降っている。いや、これは雨じゃない。雪だな。どんどん天気が悪くなるなあ。今日は大きな会議ではなく何人もの人とサシで打ち合わせ。メールでやりとりすると何日もかかることが顔をつき合わせて話すと数分で終わってしまう。やはり実際に会って仕事をすることは大事だなあ、と実感。


そういう打ち合わせを5つほどするとあっという間に6時前になった。これで仕事の予定は全て終了。あとは帰るだけだな。


今夜もまた他の友達の家に招かれる。ドイツで働いていたときの上司なのだが、彼らとも家族ぐるみで付き合いをさせてもらったからもう友達感覚。しかしさんざん通ったはずの彼らの家に行く道をすっかり忘れてしまい、迷いに迷って到着。車にナビがついてて助かったぜ。


家についてお土産を渡し、居間に通されるとびっくり。すっかりリフォームされ新しくなっている。家具も新しく買ったがいくつかは彼が自分で作ったそうだ。あかりも凝った間接照明になっている。これも彼作とのこと。一つ一つこれはこうだった、こうやって作った、と説明してくれる。彼(ドイツ人と言ってもいいかもしれないが)はこういうことが好きなんだよなあ。今年はこれをずーっとやってて忙しかったのだそうだ。日本人である私にはほとんどない趣味だなあ。


ソファに座り、ビールを飲みながら近況報告&バカ話をたくさん。彼が新しいバイクを買ったこと、私のバイクの去年の走行距離が588kmということで盛り上がる。ひとしきり話すと奥さんがおいしそうなご飯をテーブルに並べ始める。薄く切ったパンの上に焼いた豚肉を短冊に切ったものとアボカドスライスを交互に並べ、チーズをかけてオーブンで焼いたもの。にんじんサラダとグリーンサラダも。この肉料理がまたうまい。3人で食べたが私が半分以上平らげてしまった。「いやーもう少しドイツにいたいなあ」というと奥さんが「代わってあげるわよ。私はもう一回東京に行きたいからあなたここで家事しなさい。私があんたの机に座っててあげるから。」だって。


今夜がドイツ最後の夜だ。「来てくれてうれしいよ」と彼らは言う。私も今夜この場所に来られて彼らとバカ話ができることがうれしい。旅行者としてではなく、生活者としていられる街、私の訪問を歓迎してくれる人がいる街が日本以外にあることを幸せに思う。短期出張で来ると昼も夜もフル回転だから体がしんどいけど(笑)


あっという間に10時を回る。今夜はパッキングもしないといけないし、先方も眠くなってきたようなのでいとまごいをする。「もう帰るのかよ、じゃあビール持ってってパッキングしながら飲め」とビールをもらう。おばあちゃんの家に来たみたいだ。お別れ。「日本のみんなによろしく」だって。


ホテルに戻ってボーっとする。パッキングって昔から嫌いなんだよなあ。逡巡した末にえいっ!と気合を入れて片付け始める。やってみると5分で終わってしまった。でも寝たのは1時前だった。





2006年3月21日火曜日

ドイツ出張3日目



6時過ぎに目が覚める。今日は曇っている。昨日Aldiで買った様々なもので朝食にし、今日も昨日の会議の続きをするために出かける。日本だと発表者が次々に発表し、質疑応答になってもほとんど質問は出ないことが多いが、こちらの会議は質問が非常に多く、双方向だなあ、という感じがする。的確な質問をするには積極的に発表を聞いてツッコミどころを探すのだが、それに慣れてない私はどうしても漫然と聞いてしまう。ま、質問をしなければいけないというわけではないのだが。


昼ごはんは会社のレストランでコースをいただく。豚肉に玉子の衣をつけて焼いたようなもの。ポークピカタっていうのかな。こちらのご馳走は肉が多くて普段野菜中心の食生活をしている私の胃腸は悲鳴を上げている。おいしいんだけどね。


議論は白熱し少し予定をオーバーして会議が終わる。中身の濃い二日間だった。また来年会いましょう。車でホテルに戻る。雨がポツポツ降ってくる。止む。本降りになる。止む。


変な天気だなあ。これだと制限速度無制限のアウトバーンを全く楽しめず。


一度ホテルに戻って傘を取り、すぐに友人の家に向かう。友人というよりは親戚といったほうが正しい、ドイツにいる間に家族ぐるみで仲良くしていただいた家。ドイツのおじさんおばさんみたいな感じかな(笑)雨が強いし夜になるしで道を間違え、かなり遅刻して到着。しかしいつもと変わらない笑顔で迎えてくれる。「来ないかと思ったよ~」と言いつつ目が笑っている。


お土産を渡し、晩御飯をごちそうになる。直径10センチくらいの円柱形の豚肉の周りにパイ生地を巻いてオーブンで焼いたものがメインでそれにポテトサラダとザワークラウト。レストランで食べる料理よりこういう手作りの料理がうれしい。おいしくて肉を3切れいただく。デザートはイチゴとかブルーベリーとかをジャム状にしたものにバニラソースをかけて。このデザート結構量があるんだよなあ。彼らは二人とも60歳になろうかというのにあっという間にそれを平らげる。私は一生懸命食べてなんとか。


ソファーに座って色々お話をする。共通の友人の話、私の家族の近況、彼らの家族の近況、彼らは二人とも機関銃のようにしゃべる。なので私はあまりしゃべる必要がない(笑)ジョークだらけで笑えるのだが半分くらいは言っていることがわからないのはご愛嬌だ。


10時を回り、彼らも眠そうになってきたのでお暇することにする。「もう帰るのか?」と不満そう。しかし私も時差ボケな上に毎日夜遅くまで起きていて、結構体力の限界に近い。後ろ髪を引かれる思いだがまた来るよ、と言って帰る。お土産もいただく。


アウトバーンを走って帰るが路面は濡れているし、どうもスピード感覚が鈍った(戻った)のかスピードを出すのが怖い。100キロくらいでトロトロ帰る。そしてホテルに帰って撃沈。





2006年3月20日月曜日

ドイツ出張2日目



昨日はなかなか寝付けず3時ごろまで目が覚めてた。7時過ぎに起きる。今日も快晴。昨日とっておいたサンドイッチを食べ、メールのチェックをしたり日記を書いたりする。昼前にロビーで待ち合わせ。昼飯を食べるついでにAldiに行く。ドイツ最大のディスカウンター。朝飯用のヨーグルト、パン、ジュース、ピクルスやお土産のお菓子などをごっそり買う。Aldiにはご飯を食べるところがなかったので、河岸を変えて他のショッピングセンターに行く。軽食屋(Imbissという)があった。これからの会議(ドイツの正式な会議にはパンやクッキー、コーヒーにジュースが出る)、また夜のディナーのことを考えて軽めのお昼にする。ポテトサラダにパン一つ、そしてシュペツィというコーラとファンタを混ぜた飲み物で2.1ユーロ。食堂の姉さんのひどいシュウェビッシュ訛りを聞きながら食す。


昼から一年に一度開かれる恒例の会議。半分以上は知っている顔なので懐かしい。6時過ぎまで白熱した議論。ブレッツェルを一つとコーヒー、水、ジュースをいただく。


その後皆でディナー。オフィスから車で15分ほどのレストランに移動。ドイツの面白いところはおいしいレストランが必ずしも街中になく、車で30分、1時間走った田舎の村にポツンとあることである。そしてど田舎なのにも関わらず繁盛している。日本ではど田舎においしいレストランを作っても必ずしもお客が入らないし、その料理の質に見合った料金をとることは難しい。レストランに限らず日本は何でも大都市に集中していて、ドイツはいろんな町や村に分散しているなあ。ビールも日本やアメリカのようなナショナルブランドはなく、各都市にそれぞれ支配的なビール会社があるものなあ。。。


会議の参加者がまた集まってわいわい「最近お前のところどうよ」「おまーらこんなことやってんの?」「久しぶりー」みたいな話をしつつご飯を食べる。私の向かいはシンガポールから来た人たちで、これからどうなんだべなあ、みたいな話をした。そうしてると他のテーブルから昔一緒に働いた人たちがグラス片手にやってきて、「おい、お前の息子何歳になった?」などとまた話に花が咲く。11時くらいまで談笑。その後アウトバーンを走ってホテルに戻り、撃沈。





2006年3月19日日曜日

ドイツ出張1日目 -とっても長い1日-



朝6時起床。雨は降っていないようだ。よろよろと準備をして出発。出掛けに雨が降ってきた。傘をさしながらスーツケースを引いて駅まで行くのは大変だ。途中で携帯を忘れたことに気が付く。家に引き返すと電車に遅れる。公衆電話からカミさんに電話して持ってきてもらう。起きぬけのカミさんはすごい格好で自転車に乗って現れる。ありがとう。


無事に電車に乗り、乗り換えて成田エクスプレスに乗る。この電車も外見は変わらないが内装は少し変わった。昔は頭の上にある荷物入れが飛行機みたいに箱になっていたのだが、この車両は普通の電車のものになっている。雨が強く降ってきた。雨に曇る東京を走り抜ける。本を読むでもなくぼんやりと外を見ている。ほどなくして田園風景が広がるようになり、成田を通過する。普通の地方の街なのだが、日本という感じがしない。私を含め多くの海外に旅行する人にとって成田の街を含む成田空港までの車窓の風景って外国の一部、外国の前景として認識されているんだろうなあ。日常生活では来ることのないところだし。


成田第二ターミナルに到着。いつものことだが駅からチェックインカウンターまでの人の行列には閉口させられる。何でこんなに人が多いんだろうなあ。ちょうど春休みで旅行シーズンなのかな。空港の入り口でパスポートを見せるセキュリティーチェックもどういう意味があるのかよくわからないし。両替屋があるがあまり出発まで時間がないので先にチェックインすることにする。1万円が65ユーロか。


出発カウンターで搭乗手続きをする。人でごった返している。手続きを終えて両替をしようとするが大量の人が並んでいる。1万円が60ユーロ、なんでそんなにレートが違うんだ?パスポートコントロールの後にもカウンターがあるので中ですることにする。しかし出発ゲートの前に大行列。10分くらい待ったんじゃないかなあ。これは何とかしたほうがいいよね。眠たいので意識が朦朧とする。難民の引き揚げ船みたいにもみくちゃになってやっとセキュリティーチェックを通過。また出国審査で並ぶのかあとブルーになって行ってみると意外、まったく行列がない。セキュリティーチェックがボトルネックなんだなあ。


両替屋に行く。1万円が65ユーロ。わからんなあ。そして雑誌を売店で何冊か買う。出国審査後は雑誌も免税になるので少し安い。5%だけど。搭乗口に行くともう搭乗が始まっている。バスに乗る。外は雨が降っている。


飛行機に乗る。入り口に新聞や雑誌が置いてある。何故かGQと家庭画報がある。普段全く目にすることのない家庭画報をチョイス(笑)席はビジネスクラスだが一番後ろ。このポジションだと機内食のチョイスがなくなったりするかも。。。ま、いいか。


席は最近新しくなり、フルフラットになるようになった。離陸前にシャンパンを飲んで、いざ出発。どうしてかわからないのだが、飛行機が離陸する時にいつも寝てしまう。あの加速度が眠気を誘うのか、いつ飛行機に乗っても離陸すると気絶する。私はパイロットには向かないね(笑)


起きるとごはん。食前酒にジントニックを頼むがボンベイサファイヤとビターレモンを混ぜたものが出てくる。ビターレモンとトニックウォーターって違うものじゃなかったっけ?


食事は和食と洋食なのだがドイツ系航空会社の常として和食がまずいので、洋食をもらう。


隣の人は洋食がなくなって強制的に和食になっていた。やっぱり(笑)洋食でもそんなにおいしくはないのだが、パンがおいしいので。


魚とエビの料理を白ワインで流し込み、チーズとデザートを赤ワインで食べ、コーヒーに本当の牛乳を持ってきてもらってカフェラテにして二杯飲む。いい感じで酔った。就寝。


フルフラットになる椅子は非常に寝やすい。しかし難を言えば水平ではなく、少し傾いているので寝ているとだんだん下にずり落ちていく。耳栓をもらって5時間くらい寝た。こんなに飛行機でよく寝られたのは久しぶりだ。


残りの時間は持ってきた佐藤優著「国家の罠」を読む。外交官の世界、外交の世界、また逮捕されて検察でどういう取り調べが行われるのかが細かいところまで書かれている。この人の記憶力ってすごいのね。


半分ぐらい読んだところでもう一度ごはん。洋食をもらうが鶏肉はしょっぱすぎて一つ残した。昔は無理やり完食したものだが私も老獪になったのか。それとも単に年老いたのか。


フランクフルト空港に到着。快晴で暖かい。ドイツじゃないみたい。大きい空港っていつもどこかで工事していていつも通る道が変わってしまうのだが、今回もそうだった。ワールドカップがあるからかな。あと赤いジャケットを着た係員の人がそこかしこにいいて道案内をしていた。前来たときはそんな人を見た記憶がないので、6月に備えて雇ったのだろう。特需なんだろうなあ。


電車に乗り換えるのだが待ち時間が1時間ほどあるのでカフェに入ってビールを飲む。生のピルスナーを頼む。ドイツの生ビールはおいしい。しかしフライトの疲れが出てきてボーっとする。


電車に乗る。ICE。すごく静かだし揺れない。窓際に座って外を眺める。日曜の午後なのでみんな散歩している(笑)なんでみんな散歩するんだろうなあ。ま、健康にはいいんだけど。森が多い。これくらいの人口密度がいいなあ。ビールとサンドイッチが出てくる。ビールはにごったヘフェバイツェン。サンドイッチはナプキンに包んで明日の朝飯にすることにする。


1時間少しでシュトットガルト中央駅到着。帰ってきたなあ、という気さえするこの街。何も変わっていない。荷物を受け取りタクシーでホテルへ。やっと着いた。


シャワーを浴びてちょっとゆっくりしていると今夜会う約束の友達から電話がかかってくる。中央駅で待ち合わせ。車で向かう。何年ぶりかに会うが変わってないなあ。私は髪が伸びた、と言われる。何を食べようか、というと「メキシカン」。確か一軒街中にメキシカンがあったよなあ、と昔の記憶を頼りに向かう。あったあった。しかし営業してない。5年も前だもんなあ。向かいに自家醸造のビールを飲ませる居酒屋がある。ここにしよう。


ここのビールは非常においしい。しかし私は飛行機と列車でフォアグラのように食べて飲んでいるので、ビールも食事もほとんど入らず、話を聞くことに専念。話は盛り上がり、そこを出て隣のコーヒー屋でコーヒーを飲み、11時ごろ帰途につく。彼女を送っていくがそこは私が住んでた街だった。少し遠回りして住んでたアパートの前まで行ってみる。変わってないなあ。写真をパチパチ撮る。しかし深夜に東洋人がアパートの写真を撮っているのも不自然にみえるだろうから早々にして引き揚げる。途中ガソリンスタンドで明日の朝食の足しにブレッツェルを一つ、またミネラルウォーターを一瓶買ってホテルに戻る。





2006年3月16日木曜日

 鶏口となるも牛後となるなかれ



英語で言うとどうなるのでしょうか。


Better be the head of a dog than the tail of a lion.


Better be first in a village than the second at Rome.


面白いです。ちなみに中国語では「寧為鶏口、無為牛後」。原典ははっきりしません。紀元前の本に、巷のことわざとして紹介されているのが最初なので、古いものなのでしょうねえ(笑)





花粉症



もう大変です。ここ何日かはひどくのどは痛いし鼻水は岩清水のごとく湧き出すし頭は薬のせいで覚醒レベルかなり低いです。


が、今夜は雨が降ってます!雨が降ると花粉が飛ばないので快適です。マスクなしで外出できます。普段は雨が降ったら全く外出しないのにどこか行ってみようかとウキウキします。


身勝手なものです。





2006年3月13日月曜日

胸焼け



私は胃腸がかなり丈夫な方なので(笑)こんな症状が出ることはめったにないのだが、今日は一日胸焼けがひどい。のどの奥の辺りが燃えるように痛く、酸っぱい青春の思い出がたまにこみ上げる。お酒も飲んでいないし昼間もコーヒーを控えたりしていたのだが、一向に収まらず、会社で胃腸薬を飲んだら余計ひどくなった(笑)


加齢かなあ。。。





2006年3月9日木曜日

群集心理に関する寓話



読んでいた本に面白い話が載っていたので引用。ベンジャミン・グレアムという投資家が作った物語らしい。



石油の探鉱者が天国に召され、聖ペテロから「あなたが天国に住むことは認められたが、しかし石油関係者の居住地区はいま一杯で、あなたを入れることはできない」と告げられた。その男はしばらく考えてから、現在の住人たちにごく短い言葉を伝えてもよいかと聞いた。その程度であれば害はないだろうと、聖ペテロは許可した。


そこでその男は、口に手を添えて「地獄で石油が見つかったぞ!」と叫んだ。すぐに居住地区の門が開き、石油関係者全員が列をなして地獄へ向かって出ていった。聖ペテロは感心して、その石油探鉱者を招き入れ、寛ぐようにと言った。


ところがその男は立ち止まって「いえ、私も他の連中と一緒に行くことにしようと思います。あの噂が本当になるかもしれませんから」と答えた。



まさにおそろしや群集心理(笑)


群集心理、といえば「レミング(Lemming)」というねずみは群れの個体数が増えすぎるとハメルンの笛吹きよろしく集団で海に飛び込んだりして自殺する、と言われています。しかしこれはネットで調べるとどうもやらせのようですな。


ウォルト・ディズニー製作のドキュメンタリー映画「白い荒野(WHITE WILDERNESS, 1958)」で無理やり群れを誘導して水に飛び込ませ、そこからこの群集心理の神話が始まったと。


自殺するのは生き物の本能ではなく、思考する、という機能を持ってしまった人間だけに見られる行動だと思いたいです。。。





2006年3月5日日曜日

いつかは。。。。。。



自分の乗っている(今は持っている、といったほうが正しいが)バイクをどうカスタムしようか、それを考えるのが好きです。


とはいっても大体は決まっているのです。まずリヤサスを純正ローダウンサスにして車高を少し下げ、次は点火系を機械進角のDyna-Sに(お金なければポイント点火でもいいかな)。その後キャブを前世紀の遺物、SUにすればほぼ完成です。あと買ってあるカムも入れようかな。ルックスは純正のまま乗り味を旧車っぽくしたい。そういう方向です。


その後は、チョップドツアーパック(平べったい箱)を付けるとツーリングの積載量が増えるな、とかヘッドライトは今の形のクリアレンズがいいなあ、とか色々あります。夜ウェブをふらふら見ていると夢はふくらみます。


しかしそろそろ10年モノになろうとしている私のバイク、近頃オイルが色々なところから滲んできています。それをどうにかして直すほうが当面の課題なんだろうな。


さらに乗らないで置いてあるだけのバイクにどうしてそんなお金をかけるの?という各方面からのツッコミにも耐える理由を見つけねば(笑)





2006年3月3日金曜日

菱餅と甘酒



今日は雛祭りです。なぜかウチも菱餅、雛あられ、甘酒などを取り揃えお祝いをします。菱餅は入手が結構困難でした。あまり食べないものね。ただの三色餅だし。


ところで菱餅は女性器の象徴、甘酒は精液の象徴?という話を聞きました。ほんとかよ。ニュースソースは当人に危険が及ぶ可能性があるので公開しません(笑)


菱=ひし=女性器の旧称なので、そうかもしれません。しかしググッても納得できるようなちゃんとした説明はなかったっす。菱形は心臓をあらわすってのが多かったけど心臓の形は菱形か?さらに雛人形作った時代に心臓の形を知ってた人がいたのかなあ?


そして甘酒も同様、よくわかりません。今日も飲みましたが心なしかおいしくなかったです。。。





2006年3月2日木曜日

飲酒と自殺の関係



ダークな話題ですが、今日のニュースになってましたね。これってどういうことなの?と色んな記事を読んでみたのですが、いちばん詳しく書いてある記事がこれ(中日新聞ホームページ)だったので引用しておきます。



自殺リスク酒量影響


厚労省が調査


 飲酒と自殺の関係について男性約4万人を調査した結果、週1回以上飲酒し1日当たりの飲酒量が日本酒3合以上に相当する人や、全く飲まない人の自殺リスクは、月に1-3日程度飲む人の2・3倍になることが1日、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の調べで分かった。


 国内の自殺者は毎年3万人を超える。習慣的な大量飲酒が要因になるのは知られていたが、全く飲まない人からも高いリスクが浮かび上がった。


 研究班は岩手、秋田、長野、茨城、新潟、高知、長崎、沖縄の8県内の計9保健所の各管内に住む40-69歳の男性4万3383人について、7-10年(平均8・5年)の追跡調査を実施。その間、168人が自殺した。



すごい調査ですね。4万人強を10年も追跡するとは。そして調査がされた県、概して自殺率の高い地域です。岩手(47都道府県中自殺率3位)、秋田(同1位)、長野(同33位)、茨城(同23位)、新潟(同5位)、高知(同8位)、長崎(同22位)、沖縄(同20位)。(出典:図録▽都道府県の自殺率)また40-69歳の男性という調査対象は的を得ています。この辺の方が自殺しやすい。


そして調査中に168人もの方が実際に自殺されています。率にして0.39%、人口10万人当りの自殺者数(=自殺率)だと387。2003年の日本の自殺率が27.0、男子のみでも40.1(出典:平成15年中における自殺の概要資料・警察庁生活安全局地域課)というところから見てもかなりの高率です。



 分析に際し全体を飲酒状況で「全く飲まない」(23・8%)、「月1-3回」(9・6%)、「週1回以上」(66・6%)の3群に分類。さらに「週1回以上」について、日本酒換算で1日当たり「1合未満」「2合未満」「3合未満」「3合以上」の4グループに分けた。


 その結果、「月1-3回」の自殺リスクを「1・0」とすると、「1合未満」が1・2、「2合未満」が1・4、「3合未満」が1・3となり、「3合以上」が2・3と最大になった。



ここに少し異議があるのですが、リスクが1・0とされているグループは全体の10%足らずです。ここを基準に持ってくるのは不自然なような気がしますが、いかがなものなのでしょうか。そしてこの結果、1日3合以上飲むのでなければそんなに自殺したりしない、とも取れます。平均して1日3合はすごい量ですね。社会生活を普通に送るのがまず難しそう。



 一方、「全く飲まない」も2・3となり、中でも「飲んでいたがやめた」に限ると6・7と非常に高い数字が出た。



ここはちょっと注目。全く飲まない人と1日3合飲む人が同リスク。どういうことなんでしょうねえ。そして飲んでたけどやめちゃう人はリスクさらに上昇!酒はやめちゃいけないんだな(゚o゚)



 研究班は「飲まない人の中に、自殺の危険性を高めるようなつらい病気を持つ人やうつ状態の人が多く含まれていた可能性もある」と分析。「ただ、酒を飲めば自殺リスクを下げられるという結論が出たわけではない。アルコールの害も考えると、1日1合程度にとどめた方がいい」としている。



「節度ある適度な飲酒:1日平均純アルコールで約20g程度(日本酒1合相当)の飲酒」という厚生労働省が健康日本21で出している定義があり、これに沿ったコメントをしたのでしょう。


このニュースに出てくる数値も断片的でこの調査の全貌は公表されたデータだけではわかりません。詳しい報告書はウェブに上がったりするのでしょうか。読んでみたいけど出てこないかな。一般ピープルの啓蒙(警告?)に役立つ部分のみを抽出してニュースとして発信した今回で終わりかも。


おい、高い税金払ってるんだからキャッチーでなおかつバイアスがかかった情報だけじゃなくて今回わかった事実を全部公表してくれよな。





2006年3月1日水曜日

殺生



昨夜は表参道のバルバッコアグリルでシュラスコを食べた。いろんな部位の肉塊をでかい串に刺して丸焼きにし、テーブルに持ってきてくれ食べたいだけ切り分けてくれる。食べ放題なのでものすごい量食べた。牛のコブの肉がコンビーフみたいでうまかった。


今日の昼はアークヒルズのオーバカナルでタルタルステーキを食べた。細かく刻んだ生の赤身肉をいろんな香味野菜やらスパイスやらと混ぜ合わせてパテみたいに盛り付けられた、ユッケみたいな料理だった。


食べてみると生肉の味とレモンやピクルスなどの味がいい感じのハーモニーで夢中になって食べてしまった。しかし結構な量の生肉だったので、昨夜の遺産とあいまって少し違和感のある満腹感(笑)だった。胃袋の中全部肉って感じ。





そして、そして、たまごっちが昇天してた。。。