2007年10月31日水曜日

らも―中島らもとの三十五年 / 中島美代子



らも―中島らもとの三十五年


ううむ。という本だった。まずこの本を掲載した朝日新聞の書評欄に文句を言いたい。私は朝日の日曜の書評を実は熟読していて、ここに掲載されたから読んでみる、という本が結構多い。今どきのベストセラーだけでなく、骨のある本が多く紹介されているので、音楽を選ぶ際にピーター・バラカン師の教えを乞うのと同様本を選ぶのに書評欄に教えを乞うているのだ。書評欄で紹介されていたからこれは面白い本なのではないか、と読んでみたのだ。


確かに、中島らものファンであれば彼の生き様を知る資料として読んでおいて損はないかもしれない。しかしだ。それ以上の価値はこの本にはないと思った。読む前の期待感と読後感とのギャップが最近読んだ本の中で一番大きかった。


朝日には「明るい悩み相談室」時代からのらもファンがいるから敢えて書評欄に載せたのかなあ。権威を大事にする大新聞なら安直にマーケットに迎合するなよ。





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