2007年10月28日日曜日

Live @ 早稲田 Jerry Jeff as Rock’n Roll Gumbo






誰しもそうだと思うが、今までに演奏したことのない場所で演奏するのは緊張するものだ。しかし、ここJerry Jeffは違った。坂を上って店の看板が見える前から、早稲田という街の持つ独特の雰囲気が私をリラックスさせた。ドアを開けて中に入るとすごく懐かしい感じがした。学生時分に行っていた飲み屋、古本屋などはこんな感じのところが多かったなあ。古くて雑然としているのだが暖かい感じ。


今日は対バンがあり、その葉子 & Swamp Diversから演奏開始。こんなバンドがあるとはやはり東京って人間の層が厚いんだなあと実感。自分の出番もすっかり忘れて聴き入ってしまった。私が知っているバンドで言うとThe Bandあたりの音。キーボードのお兄ちゃんはまんまDr.Johnだったしフィドルも弾いていた。ベースはバリトンギター(弦が6本ありギターの1オクターブ下の音が出るのだそうだ)を操り、絶妙のタイム感でおいしすぎるベースラインを弾いている。ギターもいい音でリズムセクションにうまく絡んで官能的だったし、ボーカルは日本にこんな声でこんな歌い方をする人がいるんだあ、と畏敬の念さえ覚えた(笑) いやーいいバンドだった。


そうこうしているうちに我々の出番。いい感じにオーディエンスを暖めていただいたのでこれを冷ましてはならじと演奏開始。今回はいつもと違いドラムセットがなく、ドラムは立ってスネアのみ。なのでバランスが少し違って最初は戸惑う。しかし店が狭くドラムレスのため全員が寄り添って演奏しててお互いの音がよく聴こえ一体感がある。こうなると多少のアラもなんのその、お客さんの盛り上がりにも助けられて一気にヒートアップ。南林間Whisky Riverに匹敵するテンションの高さで熱い演奏を繰り広げる。


テンションが高くなってくるとメンバーからも練習のときとはまるで違う超絶フレーズがボンボン出てきて演奏しながらニヤニヤしてしまう。中でもBarry Manが凄かった。「オリャーッ、俺の低音の前にひれ伏すのじゃ!」てな感じで盛り上がる観客に正対して真っ向勝負。「漢」のソロだった。


最後は店が揺れるような感じでお客さんもバンドもみんな一緒に歌い、踊っていた。こういうライブができると音楽をやっていてよかったなあ、と思う。アンコールをいただいて"Blue Monk"を演奏。バンマスの変態アレンジがビシッと決まってお客さんを直撃し、よく言えばダイナミックな、悪く言えば破綻寸前ギリギリ、しかしみんなが楽しめるラストになった。


いやあものすごく疲れたけど楽しいライブだった。聴いていただいた皆さんありがとうございました。





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