2008年2月12日火曜日

子どもへのまなざし / 佐々木 正美



子どもへのまなざし


今まで育児書を結構な量読みましたが、これは出色です。というかお父さんお母さんになる人はまずこの本を読むことから始めるとよいと思います。確かに講演をまとめたものなので、きっちりまとまっているか、というとそうではなく、冗長なところもあります。しかし、それを補ってありあまるものがこの本には書かれています。


育児書というのは、当たり前のことだけれど親が子供にどう接するか、親と子供の関係をどう作るか、ということについて書かれているものがほとんどです。今まで読んだ本はそうだったし、私もそれでいいのだと思っていました。しかしこの本は違います。親と社会との関係からまず説明されているのです。親が社会と適切な関係を持つことが親子の関係に大きな影響を与える。だから親である前にその人間が社会の中でどう生きていくべきなのか、そこを見つめなければならない、そのような導入部から始まるのです。


うーん、すごい。


親だけでなく、あらゆる人が読んでも得るところのある本だと思います。私本はほとんど買わないのですが、この本は買いました。また折を見て読み返したい本です。


この本を紹介していただいたFさま、感謝です。





2 件のコメント:

  1. 私が読んだ育児書は、子育てに煮詰まって、どーしたらいいの?助けて~!!って時に、少し気持ちを楽にしてくれるような軽いものばかりでした。
    そんなに絶賛するんだったら、ぜひこれも読んでみようっと!!
    それにしても、そんなに育児書読んだの?えらいね~やっぱ。うちの旦那なんて、一冊も読んでないよ。父の鏡!夫の鏡!!奥さん、羨ましいなぁ~

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  2. 追伸
    あ!福音館なんだぁ~。それだけで、読みたい気持ちが倍増しました。福音館の絵本、大好きなんだもん。

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