2008年5月12日月曜日

私を断罪せよ / 岡林信康



わたしを断罪せよ


フォークの神様と呼ばれているこの人ですが、聴いてみたらびっくり。この人今まで聴いたどんな日本語ロケンローラーよりもロックです。山谷とか部落差別、戦争などをド真っ正面から取り上げて歌っています。本来ロックの反逆はこうあるべきだぜ、というのをひしひしと感じます。今こんなこと日本でやっている人はいるのでしょうか。いてもメインストリームには出てこられないよね。これがみんなに受け入れられた時代、今よりも自由な風が吹いていたのでしょうね。。


音は静かな感じ、ていうかこのアルバムではボブ・ディラン的なアレンジが多いです。意識しているんでしょうね。フォーク・ロックというべきか、少なくともこのアルバムは。


歌詞がすごい。日本語で歌われる歌はどこかカッコ悪いなーという私の今までのイメージを180度ひっくり返してくれました。静かな曲で切々と歌い上げる「山谷ブルース」や「手紙」、対照的に熱い言葉を叩きつけるように歌う「戦争の親玉」や「それで自由になったのかい」、素晴らしいです。日本語ロックの世界も探求してみる必要がありそうですな。でもこれはいわゆるカテゴリー的にはフォークになるのか(笑)





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