2008年12月4日木曜日

一粒の柿の種―サイエンスコミュニケーションの広がり / 渡辺 政隆



一粒の柿の種―サイエンスコミュニケーションの広がり


科学を一般の人にもわかりやすく話すサイエンスコミュニケーションの重要性を説いた本。確かに今時の技術者、研究者って専門が細分化され過ぎていて一般の人にわかる言葉ではしゃべれていないよね。学会なんかに行っても1mmも言ってることがわからない報告があったりするし。


しかしこれは昔からそうであったわけではないらしい。ダーウィンの「種の起源」は学術論文ではなく一般の人向けに書かれていたり、ガリレオは地動説の本を学者の言葉ラテン語ではなく一般人にもわかるイタリア語で書いたために迫害を受けた、など昔の科学者が一般人と対話しようとしていた、というくだりは興味深かった。


一応技術の世界の末席に身を置く自分としては、これからは一般人にもわかるプレゼンを心がけよう、と思うのであった。





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