2010年8月14日土曜日

Anvil アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~



アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~ [DVD]


私の洋楽への目覚めは25年ほど前のNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)だったので、同時期のこのバンドも名前は知ってます。ちょっとスラッシュメタルっぽくて私の食指は動かず、アルバムは聴いたことなかったけど。


オッサンたち30年も売れないのに何やってんだよ!って文脈の映画なのかなーと思うとさにあらず。


一生懸命やってて、ハタから見るとちょっと滑稽だけど、家族や子供にも理解され、いつかつかめる(かもしれない)夢を懸命に追いかけている。松本大洋の「花男」を地で行く物語。多分、彼らももう夢をつかめないだろうことはわかっているのだろうけど、それでもロックスターになるべく全身全霊を傾ける。こういう生き方もあるよなあ、と見終わった後に心温まるような、それでいて無常感も引き起こす、なんともいえない映画。そしてこういうドキュメンタリーにしてはめちゃくちゃ絵がきれい。彼らが喧嘩するシーンでも美しく撮れている。どうしてなんだろう。





1 件のコメント:

  1. 見ました見ました!結構心には残ったです。
    ぼくもリアルにいつまでバンドが出来るんだろう、と考える時があって。
    まあオヤジでもジャズバーなんかに出入りしたり裏方でやったり色々手はあるのだろうけど、自分としてはやはり自分たちの看板掲げたときにお客が呼べなくなったときが年齢に関係なくバンドが出来なくなる日なのだろうと思う。
    だから今はお客さんのため、メンバーのため、ライブハウスのため、そして自分のために活動するように意識するようになったと思う。思うだけで実際はどうかわからない。
    この映画の人って幸せだと思うなあ。アリな生き方だよなあ。死ぬときに音楽もっとやりたかったなあ、とは思わないだろうから。

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