2011年1月25日火曜日

富山の夜 顛末記



仕事が終わってホテルにチェックインしたのは8時。ちょっと出遅れたか。


ホテルはドーミーイン富山、駅前ではなく繁華街である総曲輪(そうがわと読む)に近いこと、そしてビジネスホテルでありながら温泉大浴場がついているということでこちらをチョイス。荷物を置いてまずは腹ごしらえ。


まず寿司栄総曲輪店へ。入るとカウンターのみで20席弱、板さん三名ほど。勝手がわからず富山の味、というセットを注文する。生ビール、と言いたいがここは禁煙禁酒の店。忘れてた。店主であろう年配の方の前に座ったので色々薀蓄を開陳していただく。私このパターン多いなあ(笑)


カウンターに寿司を直接載せてもらう方式。カウンターとテーブルの間には水が流れ出てて、指を洗うためのものだという。おしぼりがなかった時代はこうだったんだって。またお酒についても、昔はお酒を出すのは蕎麦屋だけ、寿司屋は出さなかったらしい。お茶も京都の丸太町(だったかな?)のお茶屋から仕入れる粉茶。濃くておいしい。何杯もお替りする。


そして富山の海の幸を堪能。ひらめ、あじ、いか、ぶり、しろえびなど覚え切れない種類の寿司を食べる。印象に残ったのはこりこりしながら深い味わいのバイ貝、太刀魚のあぶり、そして穴子のあぶり。しろえびは一巡目に軍艦で来たので再びプレーンに握ってもらっていただく。おいしすぎる。唸りつつ。店主笑う。15,6貫ほど食べて5000円。これなら大満足。


さてお酒でも、と外へ出ると目の前に「焼きとり秋吉」が。うっ、ここも北陸では外せない。しかし私の胃袋は寿司で満タン、焼きとり入らん。。涙を飲んでスルー。


次は友人の友人に推薦してもらったショットバー「BOU」。歩いて探すが呼び込みの多いエリアに入ってゆく。わかりにくいが何とか地下への入口を探し当て、入店。広いバーだが先客は2人。まだ早い時間だし。しらふで寿司、及び雪中歓楽街徘徊で私の体は冷え切っている。マスターに「暖かいもの」をお願いするとホットラム+りんごジュース、という飲み物を出してくれた。これがおいしい。一杯で冷えた体がよく暖まる。その後調子に乗って昔よく飲んだエズラブルックスと、マスターお薦めの何とかかんとか、という甘いダークラムを一杯ずつ。


堅苦しくなくいい感じのインテリアのバー、ペ・ヨンジュン似のマスターは気さくに話しかけてくれて、なぜか富山は地酒がいい、という話になる。ショットバーなのに(笑)するとマスター「知り合いの日本酒バーがあなたのホテルの近くにあるから寄ってけば?」と地図を書いてくれる。なんていい人なんだ。


では、ということでその日本酒バーに出発。歓楽街を徒歩で南下するが客待ちをするタクシーはおらず、代わりに代行の車がたくさん。一人からは「代行どうですか」と声をかけられる。自家用車文化の町なんだな。そして飲み屋の密度が他の都市の歓楽街に比べて薄い。閉まっている店も多い。月曜だったからかな。


目的地近くに着くが日本酒飲ませるっぽい店構えの店がなく、おかしいなと目の前のオサレなダイニングバーを見る。「DOBU6」とある。ここか。入店。


民謡がかかって干物がぶら下がって、という私の予想とは真反対。天井の高い気持ちいい空間に古いファンクがかかり、古い木でできた棚には和食器を見せるディスプレイで。一升瓶も並んでる。テーブルにはセミアコ、フルアコのギターが何本かある。ううむ、私が夢見てた理想の日本酒バー。勝駒、太刀山、羽根屋、そして最初の勝駒、とつまみも頼まず地酒天国。音楽もいいし、空間が気持ちいい。1つだけある小さな窓からポッポッと雪が降るのが見えるのもいい。常連さんらしき人も話しかけてきてくれ、いい感じで酔う。ここは東京にあったらまずいな。ちょっと酔いすぎたかな、と日付が変わる頃に引き揚げ。富山ラーメンは探して食べる元気がなく、今回は食せず。


そのあとホテルの温泉大浴場(お湯が黒く硫黄臭はないがちょっとヌルッと効きそうな感じ)で心地よく酔いを落ち着かせ、シングルルームなのにダブルサイズベッドに入る。羽毛布団じゃん。夢のような夜を終え本当の夢の中に。。


今回富山デビューにあたり、私にさまざまな情報を授けてくだすった富山県出身大人の部屋(笑)のささやん、そしてギターTさん、紙面を借りて深く御礼申し上げます。お2人の情報がなければここまでおいしい富山はありませんでした。


今回の格言「出張は段取り八割」





1 件のコメント:

  1. 水が流れるお寿司屋さん、金沢で行ったことあります。
    そこもやっぱり昔はお酒を出さなかったって言ってたなあ。
    白えびおいしそう~~~~~~~~。
    あ~~~北陸のシースー食べたくなってきた~~~。

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