2011年3月20日日曜日

池たこ倶楽部ライブVol.28 as 大人の部屋保育園バンド



予定通りライブが行われるのか心配していたが、フタをあけてみると欠席するバンドはなく、この場を共有していることで静かな高揚感こそ感じられるライブだった。


我々の演奏は、新曲も多いしちょっと不安定だったかな。次回またがんばります。


今回はお客さんが少なかったのでじっくりかぶりつきでみんなの演奏を聴けた。中でも3人は私の記憶に深く刻まれた。


一人目は☆のさん、幻のバンドMHKのギター。最近フリーになってあちこちでライブ企画したり演奏しているけど、芸域が拡がりましたね。昔は完全なジャズでもなくロックでもなく、少し宙ぶらりん的なギターが持ち味だったのですが、今回カッコいいカントリー的なギターソロが聴こえてきて、あれ誰が弾いてるんだろう、と思ったら☆のさん。レイドバックした感じがよかったですよ。


二人目は透くん。京浜ライナーズ。もう何年も聴いているギターと歌なんだけど、ギターの進歩が著しい。弾き語り、と呼ぶにはおこがましい驚異のバッキング。歌いながら1ストローク毎にコードを変えていく、ジャズ的なアプローチがすごくかっこいい。伸びてるね。


三人目はのりさん。震災被害者の追悼、鶴見の友人の追悼、敬愛するギターの神様、ゲイリー・ムーアの追悼、いろんな意味があったのだろうけど、二曲目のゲイリー・ムーアのThe Loner。あんなにいろんな感情がドバーッと溢れ出してくるようなギターは聴いたことがない。オッタンタに行き始めてもう10年近く経つのだろうけど、初めてオッタンタで泣いた。よかったよ、のりさん。やっぱり私のギターヒーローだ。






2011年3月2日水曜日

不動道王について考察



私のバイク、車検も切れてとある所に閉門蟄居状態。


たまにバッテリーを充電し、エンジンをかけてあげたりはしている。一応エンジンはかかるし変な煙も出ていないので、鉄の塊にはなってない模様。


しかし14年目になるのでよく見ると手を入れなきゃな所が。まず左のフロントフォークからオイルがポタポタ漏れている。もう長い間こうなのでほぼエアサスになっているのだろう。ここはシールを交換だな。


そして前のシリンダーベースガスケットから盛大なオイルのにじみ、いや漏れ。ここを交換ってことは腰上オーバーホール?ここって21世紀に入ったあたりでガスケットの材質が紙からメタルに変更されたんだっけ。だとしたら前世紀の遺物の我が愛馬は紙が挟まってるんだろうなあ。交換必要だよなあ。


そこまでするならもうだいぶ前に買って死蔵しているカム交換もやってしまいたいなあ。


っつーかこんだけ汁が漏れてると車検通らないんじゃないだろうか。車検通すにはこれらの作業が必要なのか。車検をとりあえず取って動ける状態にしてからオーバーホールって訳にはいかないのか。


ううむ、再び走り出せるようになるにはいくつもの関門が。赤城山にバイクでキャンプに行けるのはいつの日になるのだろうか。かな~り遠い眼になる私であった。


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ま、ボチボチやるか。





2011年3月1日火曜日

祖父の面影



(雪国に出張したときの話)


雪の降る街に来て、待ち時間の会議室が寒いので電気ストーブを入れてもらって仕事をしている。非常に静か。この雰囲気ってどこかで体験したことがあるよなあ。


小さいころ家で祖父が仕事をしていた風景に似ている。彼は休日も家の一番端にある書斎、あるいは離れと呼ばれる部屋でたくさん会社の帳簿を持って帰ってきて仕事をしていた。その寒い部屋にも電気ストーブが1つついていた。私はよくその部屋に遊びに行った。彼は無口なので何か私に構うわけではないのだが、来てはいけない、とは言わなかった。そこで小さい几帳面な数字がたくさん書かれた書類を読みつつパチパチそろばんを弾いているじーちゃんをずーっと見ていた。夕方になるとテレビで相撲をつけそれを見ながら仕事をするので、なんとなくその相撲を見ていた。相撲って始まるまでが長いなあ、と思った記憶がある。


そこでかいだ臭い、書類と、タバコと、じーちゃんと、そして電気ストーブが混ざった臭い、それがここの会議室で電気ストーブをつけてもらって漂う臭いによく似ている。


もう35年くらい前の話になる。