会社に行く電車の中。
立ってる私の前に座っている女性がいた。年のころは30前後、そんなに派手ではなくフツーの感じ。
彼女の隣の席が空いたので座った。私は雑誌を読む。彼女はコンパクトを取り出してやおら化粧を始めた。いるんだよねこういう人。俺たちを何だと思ってるんだろうねえ。これってズボン穿き忘れて、電車の中で穿いてるのと同じだと思うんだけど。ま、そりゃいいか。雑誌に集中集中。
自分の降りる駅になっても彼女は座っていた。降りるときにもう一度彼女の顔を見た。
おいおい、別人だよ。(笑)
久しぶりに胸がキューンとしてしまった。
といっても恋の話ではない。
今夜、会社の帰りに駅から家へ歩いていると、向こうから小さい子供(多分二歳未満)を連れたお母さんとお母さんの友達らしき人が歩いてきた。子供も歩いていたがかなりご機嫌斜めで泣いていた。近付いてみると泣きじゃくりながら腕をお母さんの方に伸ばし、お母さんの顔をじっと見て「ダッコ、ダッコ」と連呼している。
何故か胸がキューンとし、切ない気持ちになった。まるで恋をしたときのようだった。恋の様には持続しなかったけれど。
父親になる前であれば「うるさいガキだ」で片付いていた光景に、こうまで反応してしまうとは。父親になるということは、人間のいろいろな部分に作用を及ぼすらしい。
実家で正月を迎えています。
今回はまる一年ぶりの帰郷です。今まで実家に住んでいたこともあって、東京に出てきてからも田舎のイメージはかなりしっかりしていたのだけれど、もうそろそろそのイメージも薄くなってきたなあ、実家に帰って見る風景、会う人達が妙に新鮮に感じられるなあ、という感じがします。
今までは実家にベースがあって東京に出稼ぎに来ている感じだったけれど、もうベースは東京に移りつつあって、実家は"Sweet home Chicago"っていうか「とほきにありておもふもの」になりつつあります。
でも久しぶりに昔の友達達と会い、馬鹿話をしつつ飲む酒はいつになっても変わらず美味しい。